「俺が次男も育てるよ」のグロテスクさ

「俺が次男育てるよ」

先月次男を叩いたときに

家に帰りたくないと言った次男をみて

こうLINEしてきた。

そのメッセージをみて

目の前が怒りで真っ赤になった。

今まで夫に対して

「消えてくれ」と思うことはあったが

この時は生まれてはじめて

殺意がわいた。

あー、「カッとして殴りました」という

犯罪者の気持ちが分かった気がした。

分析できるなら大丈夫なんだろうけど。

長男は夫の元に居る。

次男まで行ってしまったら私は1人だ。

【コイツは私から何もかも奪っていくんだ】

夫に対して憎しみがあふれ出てきた。

【小学生の世話なんかできないくせに】

【育児なめんな】

モラハラ夫は

家事も育児も妻に丸投げがデフォルト。

家事は得意な夫。

私よりマメにできる。

でも私がいると絶対にやらない。

私がどんなに忙しいタイミングでも

手を貸してくれなかった。

手が行き届いてない所は

「なんでこんな事位できないの?」と

いつも責められた。

育児も同じ。

私がいるときは何もやってくれなかった。

幼稚園の送り迎え、参観日。

参観日、家に居てもゲームしてた。

検診や予防接種、病院、看病も全て私。

習い事も

「俺が一切関わらなくていいならOK」

だった。

生活発表会、運動会、入学卒業式の

花形行事だけはしっかり参加したけど。

本当にそれだけ。

子ども用品を買いに行くのも

休日遊びに連れていくのも私。

朝起こしてから夜の寝かしつけまで全部、

私。

夫が子どもにしてたのは

自分の中の正しさを押し付ける。

出来ていない事を追及して萎縮させる事。

ハードとなる衣食住の基礎は作ってくれた。

でも、ソフトである「心の栄養」になる

温かいものは与えない。

心が冷たくなる言葉を沢山投げかけた。

こういう状況なのに私には

「子どもの事も家の事も何もしない」と

いつも言ってた。何も見えてない証拠。

それなのに。

それなのに。

【俺が育てるよ】?

怒涛のような乳幼児期、学童期を半分過ぎて

世話の必要が格段に減った今になって。

【俺が育てるよ】?

99%育児してた私が

「何もしていない扱い」だったんだ。

もし夫の所に行ってしまったら

今までの私が育児にかけてきた

労力、時間、気配り、調整、体力、

全部無かったことにされるんだろうな。

生まれてからずっと俺が育ててきた。

何もしない、家を出た母親に代わって。

ってな風に改ざんされるのだろう。

【俺が育てるよ】?

三交替勤務なのに何言ってんの?

長男はバイトで夜いない事が多い。

朝~夕勤務じゃない時はどうすんのさ。

息子達はASDだ。

次男は特に生活パターンが定着してない。

1人でご飯準備して宿題して風呂入って

10時には寝られる行動はまだできないだろう。

夫は大丈夫だと思っているのだろう。

「もう10才だから」とかいう曖昧な理由で。

【母親が甘やかしているからできないだけ】

というのが透けてみえる。

今まで息子達の不出来はそう言われてきたから。

朝、次男が遅れて登校してるのに気づいたら

【ちゃんと学校に行かせられないなら俺に】

って長男を通して言われたからね。

今までの積み重ねを全部無視して

母親失格判定するのか。

発達障害の息子達をここまで育てるの、

本当に大変だったんだよ・・

卑屈にさせないように、

頭ごなしに叱らないように。

どういう気持ちなのかいつも聞いて、

沢山愛してるって伝えて。

沢山陰で泣いたし、勉強もした。

息子と一緒に泣いたこともある。

沢山同じ時間を共有して楽しんで

ここまでやってきた。

これを無かったことにされる?

あの大変だったけど

かけがえのない愛おしい時間、

無かったことにされるの?

私と息子達の心を潰しつづけた夫から

心を守るために別居に踏み切った。

別居に踏み切った私の決意や勇気を含めて

無かったことにはさせない。

恩に着せたいわけじゃない。

ただ、「何もしなかった、母親失格」という

烙印を押されることだけは許さない。

最後までよんでくれてありがとう。またこーわいね。

2020年も今日で終わり。

今回は初めて一人で年越しかもしれない。

正直寂しい。今日も書いてて涙が出た。

でも、今はこの一人で自分を見つめなおす時間が

必要な気がするんだ。

もう自分は満たされてて

自分の軸がブレることは無いと思ってたのに

この有様。ブレブレだよ?(笑)

油断すると恐怖、不安、孤独に押しつぶされそう。

今年のうちにこの気持ちと向き合って

統合してみよう。

来年は全てのモラ夫持ちの皆さんが

今より良い状況に進めますように。

このブログを読んでくれたあなたに

沢山の幸せが降り注ぎますように。

次男が私に執着していると思っていたが実は執着していたのは私だった

次男を叩いてしまってから1カ月半が過ぎた。

今次男は平日は私の所、週末は夫の所にいる。

とりあえず私の所に帰ってきてくれている。

次男と一緒に居られることが

こんなに幸せだなんて。

次男は赤ちゃんの頃からずっと

私から離れない子だった。

お風呂に入るのも寝るのも

私じゃないとだめ。

どこだろうと私の隣に座らないとだめ。

ずーっとずーっとそうだった。

いつも私と次男は一緒だった。

そんな次男が生まれてからは

忘年会も行けなくなったし

帰省した時に友人と長時間過ごすのも

無理になった。

正直、私から離れてくれない次男が

疎ましい時もあった。

次男を預けられないせいで

私の行動が限定されてしまったから。

早く次男が私から離れても大丈夫に

なってほしいと愚痴をこぼしていた。

次男は母親離れしてくれるのだろうかなんて

心配までしていた。

ところが、今回の件で

私の方が次男に執着していたことに

気づいてしまった。

離れてほしいと願っていたはずの

次男が私の元に帰ってこないかも、と

なった時に受けた衝撃といったら!!!

不安と恐怖でいっぱい。

何も手に付かない。

居ても立っても居られない、

身体の震えが止まらない。

心臓がバクバクする。

「一人暮らししてみたい」なんて

のんきに語ってた自分を殴りたい。

こんなに衝撃を受けるなんて

自分が一番驚いている。

冬休みに入ってから次男はずっと

夫の所にいる。長男もいるから

一緒にゲームをしたり兄弟の時間を

楽しんでいるのだろう。

私は一人でこうしてブログを書いたり

仕事をしたり。

アマプラで好きなアニメを見たり

ゲームを楽しむ。

私は元々「おひとり様」が基本。

家事育児から離れて

1人でのんびり過ごす日を

夢見てた。

そう、今の状況は

「私の願いが叶った」ともいえる。

今なら夜きままに外出できるし。

「そうじゃない感」が強いけどね。

とにかく自分が自分にびっくりした。

今まで子離れできない親や

子を所有物扱いしてる親を見ると

親も子も可哀想だななんて思ってた。

でもそれは自分そのものだった。

あんなに感情的になったのは去年

夫に「もう一緒に居たくない!」と

言い切った時以来だな・・

次男と一緒に居たいのは私だった。

次男と離れたくないのは私だった。

もし今も夫と一緒に暮らしていれば

次男と離れる可能性を考えたり

しなくてよかったのかもしれない。

でも、次男は夫に対して

委縮してしまっていただろう。

長男は夫とケガをさせていたかもしれない。

私は心が壊れて動けなくなっているかも。

どう考えても今より悪い状況しか

想像できない。

ふう、思い出せ。

別居を決めた時の覚悟を。

「もし息子達が夫と一緒に居る事を選んでも

私は出ていく」って。

そうだ、私は一人になる事も想定した上で

家を出たんだ。

長男は夫の元に残ったけど

次男は私についてきて1年

一緒に暮らしてくれた。

これはとても幸せな事だったんだ。

次男は私に付いてきて当たり前なんかじゃない。

この1年はボーナスステージだったんだ。

書いてて涙が出てきた。

私はなんて傲慢だったんだろう。

次男を夫の元から連れ出して

夫のモラハラから救ったつもりでいたけど

違う。

私が次男に救われてたんだ。

次男、ありがとう。

未熟なママでごめん。

やっと気づいたよ。

最後まで読んでくれてありがとう。またこーわいね。